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執筆者の写真mizunowa

〈健やかさ〉について


5月、6月、7月の前半に

月1回ペースでしたが、

〈セラピストの心構え〉を考えるようなテーマの講座や講義を聞く機会に

めぐまれました

講座や話のスピーカーは、医療従事者やプロのアロマセラピストということもあり、

〈病とセラピー〉といった内容に終始しているのですが、

それぞれの講座や講義、話手は違うのに共通していたのは、

【生きる希望】

という言葉で、今のわたしに深く響くものがありました

その一つが英国人アロマセラピスト、キース・ハント氏による言葉;

(アロマセラピーは)病気の道のりを変えることはできないが、

歩みやすい道にすることはできる

この言葉が発せられた文脈のなかでは、

患者の病の道のりを変えることができる存在は医療従事者です

アロマセラピストは、治療にあたることはできないけれど、

患者当人に寄り添うことはできる

〈寄り添い〉が、

相手を励まし、病と向き合い関わっていこうとする気持ちを支えることに

なりうる…と言っているように聞こえました

そして、

病を見据え、向き合い関わっていこうとする気持ちは、

自分で〈自分の健康づくり〉に参加しよう 

という想いの根っこになる

…ちなみに

「自分で自分の健康づくりに参加する」は、

まるっと、別の講義で聞いた言葉です💦

健やかでいることは「病のあり、なし」とは関係ないこと …という言葉も聞き、

ほんとう、そうだな と思います

わたしたちは、〈健康〉について考えるとき、

ついつい 100%が健康で、0.1%でも病があると不健康=病気 と思ってしまいがち

でもそれは、たぶん違う

だって

「100%健康な人」などいないのだから

しかも「毎日100%健康」はありません💧

昨日と今日は違うし、今と1時間前とも違う

急に頭が痛くなったり、腰の重だるさを感じたり…

病の大小にかかわらず、不調の濃度を問わず、

くるくる変わるのが体調

健康は「100」か「0」のどちらかではなく、

グラデーションを漂っているのが、

人の身体であったり心や調子だったりします

そのグラデーションのなかで、

本調子じゃないとき、

絶好調のとき、……さまざまな状態であっても、

わたしたちは、自分の健康づくりに参加できる

健康づくりに参加するというのは、

「生きていくんだ」という想いを湧かせ、

それはつまり【生きていく希望】

たとえ病があっても、病とともに健やかに、

機嫌よく過ごすことは、かんたんではないけれど、

できないことではないと思います

病である当人を少しでも機嫌よくさせたり、

健やかにいられるようにと

サポートするのは、家族や友人、医療従事者やセラピストなど

周囲の力も必要です

が、

最後は当人が決めることでもあります

(そこは努めてやらなければならない場合も、きっとあるのでしょう)

この健やかさが【生きていく希望】へとつながっていくんだろうなと思う

今日このごろです

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